自覚と悟り

なにもない

個の私は

弱くて弱くて

過去の選択に自信がなくて

だからこそ「私は正しかった」って言いたくて

異なる意見を嫌って

自分が傷つきたくないがために

ルールや道徳をふりかざして

同調をもとめ理解をもとめ

ここにいることを主張したい

それをやってると苦しくなって

そこでようやく立ちどまる

やってるね

やってるよ

そこにある「それ」は

慰めてくれないし

気のきいた言葉もないし

一ミリの優しさもない

何かがほしい私は

何か言ってよと要求するけど

もとめればもとめるほど

悲しいほどに何もない

なにもないんだ

個の私はそれをゆるせない

主張 個性 目的 苦労の対価としての幸せ

それでやってきたから

それが全部茶番なんてこと

あっていいわけがない

じたばたしてる個の私だけどね

これも愛だね

愛でかたづけるなよ!気持ち悪い

と言ってる個の私をものともせず

ゆるぎなくある 愛なんだ

残念!

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-自覚と悟り