形にとらわれないとがんばっていた
裏を返すと
個性的な形をさがしていた
ありきたりな形は
私を薄めてしまう、と思っていた
でも本当は
形が個性的なら私らしい、でもなく
形がないのが私、でもない
同化だけでなく、差別化も
形を手放そうとがんばることでさえ
見ているポイントは同じ
表面的なことだった
個性って何?
外から見えるものが、周りと違うこと?
一見同じでも、よく見ると
まとうもの、滲み出るもの、隠せない
だから安心して
ある形を採用してもしなくても
私は薄まらない
どっちに転んでも
滲み出る光を
閉じ込めておくことはできない
